
25.Sep.2026飲むだけじゃない!
世界で注目される
抹茶美容の力

欧米のビューティーメディアやSNSで、日本の抹茶が大きな注目を集めています。食用はもちろんのこと、抹茶を使ったスキンケアアイテムも続々と登場。TikTokやInstagramでは「#matchagirly」というトレンドハッシュタグも流行中です。
心と体を同時に整えるウェルネスなライフスタイルへの関心の高まりと、抹茶が持つナチュラルで落ち着いたイメージが重なり、「抹茶」は世界中で注目を集めています。このコラムでは、その背景にある抹茶の美のパワーを紐解いていきます。
抹茶と緑茶、何が違う?

緑茶と抹茶は、味だけでなく含まれる成分量にも大きな違いがあることをご存じでしょうか。
緑茶は茶葉を急須で蒸らし、成分を溶かしたお湯だけを飲みます。一方、抹茶は茶葉そのものを粉末にして飲みます。そのため、抹茶は葉に含まれる栄養をまるごと摂取できるのです。
また、抹茶の原料となる「てん茶」は、収穫前に日光を遮る遮光栽培で育てられますが、緑茶は日光に当てて育てるのが主流。
日光を遮って育てる抹茶は、うま味成分のテアニンや、クロロフィルと呼ばれる葉緑素が増加することがわかっています。
飲み方や栽培方法の違いが、成分の含有量や色の鮮やかさ、豊かな味わいに大きな差をもたらしているのです。
※抹茶の上級品・下級品(あるいは飲用向け・加工用など)の違いは、日光の遮断度(被覆期間)によると考える
抹茶に詰まった美容パワー

抹茶には、美容にまつわる注目成分がぎゅっと詰まっています。茶葉をまるごと摂取できるからこそ、こうした成分を効率よく取り入れられるのも魅力のひとつです。
カテキン
抹茶の代表成分であるカテキンは、強い抗酸化作用を持つ成分として知られています。抗酸化作用とは、体にダメージを与えるとされる「活性酸素」を取り除く働きのことです。抹茶の主成分でもあるカテキンは、古くから美容や健康をサポートする成分として親しまれてきました。
ビタミン
抹茶には、βカロテンやビタミンKなど、複数の種類のビタミンが含まれています。βカロテンは、抹茶に含まれる代表的な栄養素のひとつです。また、ビタミンKは遮光栽培によって含有量が増加することがわかっており、栽培方法の違いが緑茶と抹茶の栄養価の差にもつながっていると考えられています。
テアニン
抹茶特有のうま味成分であるテアニンは、リラックスに役立つ成分として知られており、化粧品原料としても保湿目的で使われることがあります。また、テアニンは遮光栽培によって含有量が増えることがわかっており、抹茶ならではの、まろやかなうま味を生み出す一因ともなっています。ほっとひと息つく時間に、良質な抹茶を選んでみるのもよいかもしれません。
クロロフィル
抹茶の鮮やかな緑色の正体は、クロロフィル(葉緑素)です。抹茶はクロロフィル含有量が高いのも特徴のひとつ。抗酸化作用との関連について、今も研究が進められている成分です。
抹茶とのつきあい方は
「飲む」と「塗る」の2通り

抹茶は、「飲む」と「塗る」の2つの取り入れ方ができます。
飲んで楽しむ抹茶
朝食やティータイムに抹茶を取り入れる「飲むインナーケア」も、抹茶の楽しみ方のひとつです。抹茶には抗酸化成分が豊富に含まれているほか、腸内細菌のバランスに変化がみられたという研究報告も。個人差はありますが、抹茶が持つ可能性のひとつとして注目されています。
茶道具を揃えて、丁寧に点てる本格派な抹茶も素敵ですが、スティックタイプの粉末抹茶をお湯や水に溶かすだけの手軽な楽しみ方もおすすめ。朝の一杯をコーヒーから抹茶に変えてみる、ミルクや豆乳と合わせて抹茶ラテにする、抹茶を使ったスイーツで楽しむなど、バリエーションはさまざま。まずは週に1~2杯から、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
塗って楽しむ抹茶
一方、抹茶に含まれるカテキンは、皮膚への応用について国内外で研究が進められている成分でもあります。化粧品原料としても注目されており、「うるおいを与える」「肌を整える」といった働きを目的に配合されることがあります。
日ごろのお手入れにプラスするなら、まずは洗い流すタイプのパックから試してみては。半身浴などのお風呂美容とも相性がよく、週2~3回のスペシャルケアにぴったり。気になる毛穴の汚れをやさしく洗い流してくれます。
また、抹茶配合のシートマスクや化粧水などのコスメも数多く誕生しています。抹茶コスメにはチャ葉エキスが含まれているものも多く、さっぱりとした使用感から、皮脂が気になる季節にも人気です。毎日のスキンケアに、日本の伝統「抹茶」をプラスして、優雅な気持ちでお手入れしてみませんか。
日本の伝統「MATCHA Beauty」を
もっと身近に
古くから愛されてきた抹茶。現代の美容分野において、世界中の女性を惹きつける理由が見えてきました。日本の伝統素材の力を、もっと身近な存在として取り入れてみてはいかがでしょうか。
<監修者>
水谷優実(みずたにゆうみ)
美容薬剤師・漢方養生指導士。薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせ、流行に左右されない科学的根拠に基づく美容とセルフケアを発信している。フェイシャルエステサロンを運営し、内側から美しさを育てるケアを提案している。













