ワフードメイドを代表する商品と言っても過言ではない「酒粕パック」。発売にいたるまでにはさまざまな出来事がありました。知られざる酒粕パック開発裏のおはなしです。
酒粕=酒粕エキス(保湿成分)配合
きっかけはミラノ万博!
人々の和食への
興味関心の高さがヒントに
酒粕パック開発の前に、なぜ和食材をテーマに化粧品を開発しようと思ったのか。その始まりは2015年に訪れたミラノ万博の日本館で見た光景でした。和食コーナーに大勢の人が集まっていたのですが、日本独自の「うまみ」であったり素材の良さを最大限に活かす考え方に多くの方が興味を持っていたのです。日本人として当たり前に存在し、口にしていた和食材の可能性とパワーを感じ、これらをテーマに化粧品を作れないか?そう考え、それが酒粕パックのはじまりとなりました。
自らトライ!
開発チームで手づくり酒粕パックを試作
和食材、酒粕にいき着いたのは、日本独自の「発酵」を活かしたアイテムを作りたいと思ったことと、古くからある和食材美容を伝えていきたいという思いから。杜氏(日本酒職人)の手が美しいといわれていることも重なり、酒粕に注目するようになったのです。また、当時一部の熱心な美容好きの人たちの間で「手づくりの酒粕パック」でお手入れするという美容法が盛んなことを知ったのもきっかけの一つに。
物は試しと開発メンバーで試してみたのです。確かに肌はうるおい、透明感が出てこれはいいかも!と思ったものの、香りは強く、さらに作ったパックは保存できずその場かぎりで廃棄しなければいけないなど、使いやすさとは程遠いものでした。お酒の弱い開発メンバーは手づくりパックを顔に塗っただけで香りで酔っ払ってしまった…なんてこともありました。また、アルコールが直接含まれているので肌が弱い人には刺激が強すぎるという問題点も浮き彫りに。
どんな人も手軽に使えて、継続してお手入れをしようと思える「酒粕パック」をつくりたい!そんな思いで商品開発はスタートしました。
ふわふわしっとりとした
テクスチャーをつくるのが
大変だった!?
酒粕特有の素材の質感や触感を感じながらお手入れしてほしい、さらにはふわふわしたやさしくやわらかい肌あたりのテクスチャーを目指し、試行錯誤の日々が続きました。また、洗い流すパックの場合、気温や湿度の高いお風呂で10分間置く間つけていても液だれすることがなく、なおかつお風呂以外の場所で使っても10分の間に乾かないというバランスを見つけるのが実はとても大変だったんです。あらゆるシーンで問題なく使えるというこだわりを曲げず、研究を続けたおかげでお風呂の中でも外でも液だれせず、乾きもせず、パックとしての機能を発揮できる酒粕パックにたどり着けました。
今では当たり前の
パウチ式を採用したのは
ワフードメイドがパイオニア
これまでパックの容器というとジャータイプが一般的でした。しかしながらジャータイプだと、お風呂で使った場合は水が入ってしまったり、使うたびに手指で直接取り出すため不衛生な面もあり、全体的に使いづらさがデメリットでした。そこで何かいいアイデアはないかと思いを巡らせていたところ、そもそものコンセプトである和食材と酒粕の素材感をよりよく感じてもらいたいという思いが重なり、食品用のパウチ容器がぴったりなのでは?と行き着きました。発売当時パウチ容器の化粧品というのはとても珍しかったのですが、軽く、なおかつ店頭でも目を引くデザインであることから大正解!現在では、洗い流しパック容器の1つとしてパウチがスタンダードになりました。
ロゴ、パッケージの色味に至るまで
日本文化をにじませた縁起のいいもの
ワフードメイドのロゴマークは膳のかたちをしています。和食材がコンセプトですから、それらをお客様にもてなす意味合いも込めて膳を取り入れました。また、ブランドカラーである茜色も日本の伝統色なんです。空が茜色に染まる…という表現もあるように、夕焼けを意味する色。米が実る時期である秋の色でもあり、縁起のいい色とされています。
その他パッケージに描かれている稲穂の色味もそれぞれ伝統的な植物から生まれた染色を採用しています。日本最古の黄色と言われ、ススキの仲間である刈安を用いた刈安色(かりやすいろ)。江戸城の納戸の垂れ幕や風呂敷に用いられていたという藍染の納戸色(なんどいろ)。桑の根皮や木皮の煎汁を使った桑染めの桑色。植物から生まれた伝統の色味を用いることで日本文化と自然への敬意を表しています。
酒粕パックの開発裏にはこんな思いや出来事がありました。普段何気なく手にとっていただいている酒粕パックへの愛が少しでも深まっていただけたら嬉しいです。
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* 古い角質 酒粕=酒粕エキス(保湿成分)配合