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酒粕と私

今回は、酒粕をもっとみなさまに身近に感じていただくために、料理研究家のMakoさまにご家庭でも簡単に作れる酒粕のスイーツレシピをご紹介いただきます。
お料理にも美容にも良い酒粕。是非、酒粕スイーツを作ってみてくださいね。


私と酒粕の出会いは、多分物心ついた頃の事だったと思います。

すでに石油ストーブがある時代でしたが、母は敢えて寒い頃になると火鉢を出して楽しそうに使っていました。
お餅を焼いたり、豆を煮たり、そんな網の上で時々板粕をちょいちょい焼いては口に入るサイズに裂いてお砂糖や醤油をちょこっとつけながら、ジャリジャリと音を立てておやつの時間に食べていたことを思い出します。

正直言ってその頃の私は酒粕が苦手で、漂ってくる香ばしさすら迷惑だなぁって思っていました。
冷え込む冬の夜には、鰤や鮭のアラと大根や白菜など野菜をたくさん入れた汁物に酒粕を溶き込んだ粕汁がよく登場しましたが、お椀に顔を近づけると、湯気と共に立ち込める酒粕の香りがやっぱり苦手で、「どうしてこんなに美味しいものがわからないのかしら?」と言われつつ食べられない自分がちょっとカッコ悪い様な気持ちになりながらも野菜だけつまみ上げて食べていたものでした。
母は京都で生まれ育ったので、魚や肉を粕漬けにしたり、わざわざ漬物を酒粕に漬け込んだり母は今思えば酒粕の達人だったのかもしれません。
しかしながら、どれも子供だった私には好みのものではありませんでした。笑

そんな私がいつの間にか酒粕にはまっていったのは、自分で料理をするようになってからのことだと思います。
昔は板粕しか知りませんでしたが、柔らかいタイプのしっとりした酒粕もあるのですね。
今回お届けいただいたものも(※pdcより河津酒造の酒粕をお送りいたしました)、多少のつぶつぶがあるとは言え、とてもしっとりとした濃厚な味わいで、スイーツの素材としても非常に扱いやすく、今回ご紹介したもの以外に定番になっているものがあります。
また追ってご紹介できたらいいなと思っておりますが、何はともあれ、先ずはこれをやっていただきたいと思う3つのレシピをお届けさせていただきました。

1つ目は、ミキサーで材料を回すだけ!の「酒粕ミルク」

多少のつぶつぶが気にならなければあえてミキサーを使わずとも、ボウルと泡だて器で作っていただいても美味しくできます。
酒粕が苦手な方こそまずはこの冷たいドリンクをお風呂上がりに手を腰に当てて飲んでみていただきたい「酒粕ミルク」最高ですよ!

■材料(1杯分)
酒粕 30g
砂糖 小さじ1
牛乳 150ml
適宜
■作り方
@ミキサーに酒粕を入れて砂糖を加える。
A牛乳を少しずつ加えながらミキサーを回転させ、どんどん牛乳を増やして全体を滑らかにする。
B氷の入ったグラスに注ぐ。

2つ目は、酒粕ミルクをゼラチンで固めただけの「酒粕ミルクゼリー」

口当たりもなめらかで、日本酒の香りがとても豊かな味わいです。
今回はラム酒の中に漬け込んでおいた数種の甘納豆をトッピングしていますが、ゆであずきも良し、黒蜜ときな粉を合わせても良し、はちみつやメープルシロップなどと合わせても美味しく召し上がっていただけます。

■材料(4個分)
酒粕 100g
砂糖 30g
牛乳 300ml
ラム酒漬けの甘納豆 適宜
牛乳(混ぜ込み用) 50ml
粉ゼラチン(混ぜ込み用) 5g
■作り方
@甘納豆をラム酒に漬けておく。
Aミキサーに酒粕と砂糖を加え、牛乳は3回に分けて入れながらその度に回転させる。
B小さな耐熱ボウルに50mlの牛乳をいれ、粉ゼラチンを振り込みながら混ぜて1分ほどふやかす。
CBが溶けるまで約30〜40秒ほどレンジ加熱して溶かす。
DCを回転させながらBを混ぜ込み、グラスに分けて冷やし固める。
Eラム酒漬けの甘納豆を乗せていただく。

3つ目は、更にこの延長線上に卵とホットケーキミックスを混ぜて焼き上げた「酒粕マフィン」

マフィンの生地の中に甘納豆を入れたり、今回のようにマロングラッセをトッピングしたり工夫次第。
しかしながら、全くのプレーンで焼き上げても、酒粕の風味たっぷりで、表面は香ばしくカリッと焼き上がります。
生地は酒粕の保湿力でしょうか。実にしっとりしていて驚くほどおいしく仕上がります。

■材料(4個分)
酒粕 100g
砂糖 30g
全卵1個
牛乳 大さじ2
ホットケーキミックス 100g
米油 大さじ2
マロングラッセ 適宜
■作り方
@ボウルに酒粕と砂糖を入れてよく混ぜ、オーブン200度で余熱しておく。
A@に卵を加え、更によく混ぜる。
B牛乳大さじ2を加え混ぜる。
Cホットケーキミックスを加えて混ぜる。
D米油を加えて丁寧に混ぜる。
E4当分にしてマフィン型に入れマロングラッセを飾る。
F180のオーブンで約20分焼く。

その他にもこれは内緒にしておこうかな、と思いましたが、暴露しちゃいますね。
ちょっとお風呂に持って入って、酒粕風呂にしてみたり、洗顔後に酒粕を手の上でよく練り緩めて、顔全体をマッサージしながらパックしたり、今ではバスタイムでも酒粕を楽しんでいます。

もちろん普段の料理にも今では大活躍ですが、今日はここまで!
そんな私の酒粕ライフをご紹介させていただけること、大変うれしく思っております。
このような機会をいただけたことに心より感謝申し上げます。

Mako 料理研究家

2005年 NHK「第15回きょうの料理大賞」でグランプリを受賞。
その後、料理教室 Creative kitchenを主宰。
NHK「きょうの料理」「あさイチ」で講師を務める。
既に成人した4人の子育て経験の中で培ったパワフルな肉料理は、特につくりやすくおいしいと評判。
テレビや雑誌を通じ料理の楽しさやみんなで食べることの大切さを伝えている。
豪快ながらも繊細な盛りつけやコーディネート術のセンスにも定評がある。
おおらかで明るい人柄が人気。現在は3人の孫のバアバでもある。

著書

  • 『禁断のレシピ』(NHK出版)
  • 『大皿料理で大手なし上手』(世界文化社)
  • 『スタミナおかず』(主婦の友社)
  • 『ひとりでお弁当を作ろう』(共同通信社)等がある。

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